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23日(土)曇。我が家のベランダから見渡せる40~50軒の屋根を見渡しても、太陽光パネルのある屋根は我が家の裏の一軒だけである。この家は、今のようにエコポイントが導入される前だから、数百万円はかかっただろう。お金があれば我が家にも導入したい。
今回の震災でも太陽光パネルを設置していた茨城県常陸大宮市に住む人(5.4キロワット)は09年12月に設置、費用は370万円、国や自治体から70万円の補助がでたという。でもまだまだ高い。夜は電気を買うというが、蓄電池があれば夜も使えるという。
早くから世界最先端の技術を持ちながら普及しなかった理由は原発優先の国策によるものであることは前回述べた。その政策に変化が見られたのは、中越沖地震と地球温暖化をめぐる世界的なCO2削減の圧力だった。原発はその流れに便乗しようとしたのだが・・・。
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08年に発表された福田ビジョンによって30年までに電力の半分以上を再生可能エネルギーと原子力で供給するという目標が掲げられた。福田ビジョンでは太陽光発電を40倍、地方におけるバイオマスの促進がうたわれ、09年に経産省はようやく補助金を出し始めた。
09年2月には環境省が促進普及による試算結果も公表された。30年までに25兆円が必要だが、20年までの累計経済効果は30兆円以上、30年までに64兆円以上になり、また20年には60万人の雇用を生み出すと推計。そんなに効果があるならすぐにでも前倒しだ。
09年末から太陽光発電の全量買い取り制が導入されたが対象を他のエネルギーにも拡大すべきだ。日本の太陽光発電は住宅のみで75万件に過ぎず、それでも270万KWで原発2.5基分に相当するという。個人住宅への補助金を拡大すれば、飛躍的な伸びが期待できる。
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原発14基の新設計画をすぐに断念し、30年以上の老朽化原発の停止を進めながら、代替エネルギーの開発に全力を挙げれば太陽光の夜間や悪天候時の問題は必ずクリアできる。今まで政府や電力会社は太陽光発電が原発よりコストが高すぎると宣伝してきた。
先日、ソフトバンクの孫社長は「私も驚いたのだが」と前置きし「昨年米国では原子力発電のコストと太陽光発電のコストがクロスオーバーした。原発は低コストだという認識を変える必要があるかもしれない」と述べた。太陽光ほどクリーンなエネルギーはない。
今回の原発事故によって安全管理はさらに厳しくなることは間違いないし、そうなればコストは確実に上昇する。とりわけ、プルサーマルやもんじゅの原子炉、六ヶ所村の処理施設などはそれ自体の建設費用より安全対策費がさらに高くなることは避けられない。
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