米山Pと遠くに柏崎原発
25日(月)曇。震災で頭がいっぱいの中、統一地方選の後半戦が終わった。結果は予想通りだが、情けないのは原発反対派が伸びないことだ。今朝の新潟日報の見出しも柏崎・刈羽議員選「『反原発』伸びず、安全前提に共存容認」とある。全国の原発立地県でも同様。
民主党の退潮は予想通りであっても、だから自民党しか選択肢はないのか。マスコミの論調がそれを是認するかのようだから情けないと思う。日本の地方議会の欧米に比べての最大の特徴は政党隠しの「無所属」が圧倒的なことだ。無所属の多分8割以上は自民党だ。
政党は公明、共産、社民くらいだ。民主党も不人気を理由に無所属を名乗って当選した議員も多い。有権者を欺くものだ。反原発が伸びないのは、電力会社による企業城下町になっているからである。過半数の住民が何らかの関連会社に職を得ている現実がある。
高田城の桜1
昨日は高田城(家康の6男忠輝の居城、60万石)の桜を見たことがないことに気付き、行ってきたが、駐車場がなく、お城を一周して散り際を見る花見となった。いつも思うが、日本の役所や学校の駐車場をなぜこういう時期にNZのように無料開放しないのだろう。
世界各地から聞こえてくる「脱原発」の動きとは裏腹に日本では某世論調査で48%もの人々が「現状維持」と答えているのには驚くほかない。日本の軍事力問題同様「現状維持」というのは、どれほど現状がどうなっているかを知った上での回答とは思われない。
現状をもう少し見直しておきたい。今回の震災で停止した福島の6基、女川、東通、東海第2を含めて15基、定期点検や事故で停止中が15基、55基(もんじゅを含む)中30基が停止していることになる。週刊誌の見出しではないが、全部停止しても大混乱はない。
高田城の桜2
何より不安なのは運転開始から40年の3基(敦賀、美浜1、福島1、間もなく40年を迎える美浜2号)、30年以上経過した19基の老朽化原発の問題である。原子炉には沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)があって、前者の格納容器の構造がマーク1の古い型。
日本に8基あり、今回事故を起こした福島第一の1~5号機がこのタイプだという。昔から地震に弱いといわれてきたという。(元中大教授・舘野淳氏)氏は「老朽化による構造物や配管の減肉とか傷を全て検出するのは不可能だ。一定年限以上は廃炉にすべき」という。
一定年限は当初30年程度とされてきた。それを国会で議論もないまま、原子炉の隔壁(シュラウド)や部品の交換で60年まで延命させようとしてきたのが電力会社、経産省だった。今年40年を迎えた福島1号機も震災前の2月に10年の延命が認可されたばかりだった。
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