わさび田
17日(火)晴。橋下大阪府知事率いる「大阪維新の会」府議団が今議会に「君が代斉唱の際に起立を義務付ける条例案」を提出するという。それを受けて橋下知事は「府教委が規律を決めている以上、公務員に個人の自由はない」として不起立者を免職にするという。
前代未聞の暴挙で法律家の判断とは思われないし、世界の恥だ。この問題はすでに欧米では解決積みの問題である。バーネット事件がある。米ウエスト・バージニア州はかって州法で国歌斉唱を強制したことでバーネット家の子どもたちが拒否して退学処分になった事件。
米最高裁は州法が憲法違反だとして決着した。君が代は天皇家を讃え、永遠にと祈る歌である。(文科省の説明)そんな歌を歌うか歌わないかの自由も与えないのか。思想信条の自由の侵害にほかならない。「国旗・国歌法案」審議の際も政府は強制しないと答弁したはず。
松林の中のペンション
元号法案の際もそうだ。使う使わないは本人の自由だと。ところが、市役所等役所の文書には「平成」と記入されている。私は「平成」と書いたことはない。日本は法治国家なのだから、法に則って行動すべきだ。私は子供たちに歌えとも、歌うなとも言わなかった。本人の自由だからだ。
そもそも現在の天皇もそれを望まれていない。園遊会に招かれた将棋界の大物、米長9段が、都教育委員だったころ、「これからも日の丸・君が代の普及に努めてまいります」と申し上げたところ、天皇は「強制はよくありませんね」と答えられた話は有名である。
君が代を強制できる法的根拠はなく、文科省の「告示」の学習指導要領が唯一の根拠らしい根拠である。それもその強制力をめぐって各地で係争中である。教師に強制するということは、子どもたちにも拡大する恐れがある。この知事の人権感覚が問われる。現天皇の「強制はよくない」に橋下知事はどう答えるのか
ペンション前のせせらぎ
今後のエネルギー政策の転換を表明していた管首相だが、サミットの席で世界に向かって、少なくとも今ある原発は寿命まで使いながら、50年までに自然エネルギーで電力を自給できるように政策を転換し目途をつけるとの発言を期待したが・・そこまでの勇気と決断を持たないようだ。
政府内でも温度差があるようだが、枝野官房長官は発電と送電の分離も選択肢の一つだと明言した。電力会社の最大の財産が送電線だという。この送電線を電力会社から分離させ誰もが自由に使えるようにすれば、一般企業、個人が起こした電力にも使える。
こんな単純な素人でもわかる仕組みを電力会社に独占させ、新ビジネスの参入を阻んできたということである。配電も切り離し、競争原理が働くようにすべきだ。経産省からの保安院の独立と合わせ早急な課題だ。その見通しなしに東電救済法などとんでもない。
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