松本製糸工場
23日(月)曇。今朝、久しぶりに国会中継を見た。自民党の谷垣総裁の質問で、3・11直後の管総理の現場視察のせいでベントが遅れたとか、12日の海水注入が55分間中断したのは管総理が命じて爆発につながったとか、要するに政権打倒のための揚げ足取りだ。
どちらも事実なら重大だが、声を荒げるほどのことではない。おそらく大混乱のさなか、緊迫した対策会議が繰り返されたに違いないが、最終判断は首相がやるにしても、原子力を専門とするはずの東電、保安院、原子力安全委員会の判断が優先されたであろう。
その専門家を名乗る保安院や安全委員会が怪しい。結論は原発そのものが現在の人間の人知を超えた危険なものなのだ、ということになるが、せめてこの規制機関が政府から完全に独立した国民の命を第一に考える機関であったなら、対処方法が違ったかもしれない。
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特に原子力安全委員長の斑目(まだらめ、でたらめと読む人もいる)春樹という人物、Wikipediaで調べてみると、相当怪しく、典型的な御用学者で今回の事故を人災と裏付ける一人ではないか。東大工学部出身だが、原子力工学が専門で、原子炉には詳しくないと。
彼の経歴と発言を調べてみた。大学卒業後東京芝浦電気(現・東芝)に就職した後、大学に戻り、助教授、教授になった。30代から通産省の様々な審議会に所属し、昨年4月、原子力委員会に入り、いきなり委員長に選ばれた。選考理由は明らかにされていない。
本人の就任の挨拶。「実は私、30代の前半から通産省の顧問会のメンバーになりまして・・(むしろ得意げだ)、実は安全委員会のお手伝いというのは今まで一回もやったことはございません」この委員会が法的には独立した機関であることを知っていたかどうか。
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今までも何回か不適切発言で「原子力情報資料室」から抗議を受け、辞任を求められてきたが今日まできた。例えば、中越沖地震の際の発言では「だって例えばですね、原発を設計した時には応力腐食割れ、SCC(老朽化による腐食)なんてのは知らなかったんです」
「そしたらSCCが出てきちゃった。チェックしてみたら、まあこれはこの辺で収まって良かったよかった。原子力発電に対して、安心する日なんかきませんよ。せめて信頼してほしいと思いますけど。安心なんてできるわけないじゃないですか。あんな不気味なもの」
共産党の吉井英勝議員の質問への答弁「原発なんて割り切らなきゃ作れない」は有名になったが、今回、再度聞かれても「割り切り方が問題だった」程度の反省である。「又子どもに20ミリシーベルトまで浴びさせても大丈夫」にも追求されると「言っていない」
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