山下駅周辺
6日(水)晴。昨日再び標題の映画を観てきた。山口県上関原発建設計画に26年間も反対し続けてきた原発建設予定地の真向かいの祝島の人々の生活を追いながら、一方でスウエーデンの持続可能な社会を構築する人々の取り組みを描いたドキュメンタリーである。
スウエーデンが2020年までに全てのエネルギーを自然エネルギーに転換し、持続可能な社会を構築するために村(5000人)を上げて取り組んでいる様子を伝える中で印象的な言葉がいくつもあった。風力、太陽光、バイオはもちろん、波力は今後さらに有望になる。
「その点日本は確かわれわれよりもはるかに有望なエネルギー源の可能性があるのに、なぜやらないのか」とか「日本では電気を選択できないの?独占?なんでそうなっているのかとても理解できない」「我々は起こした電気はいつでも送電線にアクセスして売れるわ」
山下駅前周辺2
持続可能な社会構築の先頭に立っているのは地方議員だが(彼らは報酬は無償で文字通りボランテイアだ=欧州の常識)多少の生活の犠牲を払ってでも取り組む価値と喜びを感じていると。べらぼうな報酬で威張りくさっている日本の議員たちとえらい違いだ。
私たちは今恥ずかしいような政治の混迷の中にいるが、原発を最終的に全廃に追い込むには、真に住民や国民のために働く議員を選ぶことから始めないと駄目かもしれない。スウエーデンだってそうした運動が起きたのは80年代に入ってからだというではないか。
ナレーションの中で「日本が20~30年スウエーデンに後れをとっているが、逆にいえば確実にその時期が来るわけだから」はその通りだが、そんなに待っているわけにはいかない。「日本はむしろ世界の先頭に立つべきではないですか」との言葉も恥ずかしく聞いた。
塀もなぎ倒されて
祝島の漁民たちは「自分たちの力だけで原発を止めることはできないと思うけど、引き延ばすことはできる。その間に国民が気付いてくれればいい、そういう思いで運動をやっています」運動のリーダーは男性だが、座り込みや、抗議行動の中止は島の主婦たちだ。
福島原発事故を受けて、山口県議会は昨日「計画の一時凍結」の意見書をまとめ、8日の本会議で可決の予定だと。湾の埋め立てについても知事が中断を表明した。映画を観た直後だけに、万歳を叫びたくなるほど嬉しい。喜んでいるだろう住民の方々の顔が浮かぶ。
いよいよ管内閣も終わりに近づいたようだ。これだけ求心力を失ってはどうにもならない。批判しているばかりの連中の顔も見たくないが、少なくとも再生可能エネルギー買い取り法案だけでも通してもらいたい。自民党が最も通したくない法案だろうから。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。