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No.1436 特異な日本の検察制度(1)

ダニーデンの古い教会 23日(木)雨。肌寒い程。やはりこの問題が優先課題だ。事態が明らかになるにつれ、日本の検察制度への信頼が揺らぐ。最近、いろんな番組に元検察官がコメンテーターとして解説をしていることにも異和感を感じる。大沢弁護士など捜査は最高検しかないと。

 私も法曹を目指した端くれだから、ある程度知っているつもりでいたが、調べ直してみると、いい加減な知識で驚くことばかり。歴史的に見ても検察官は権力側で権力擁護の機関だというイメージや認識はそれほど間違ってはいなかったが・・・。

 検事(検察官)という官名がすでに721年にあったことも初めて知った。世界的には13世紀のフランスで国王の利益を擁護する「国王の代官」として始まり、18世紀の革命後には政府の代官となって欧米に広がったということで、日本も例外ではなかった。

教会内部 それが「検察庁が法務省の一部であり、検察官が行政官僚であるという位置づけや犯罪捜査は先ず警察官が担当するが、被疑者を起訴するか否かは検察官が独占的に持っている」国は中国、北朝鮮、軍事独裁国家以外にないという世界的特異な国だということらしい。

 今回の事件も村木厚子という聡明で意志の強い女性が被疑者だったから、検察の描いたストーリーが崩れ、無罪になったけれど、そうでなければ、日本の裁判がそうであるように、検察が起訴した事件の99.9%が有罪になるという検察の無謬性神話は残っただろう。

 今思えば、ロッキード事件で前首相田中角栄が逮捕された時など、流石日本の検察と多くの国民が拍手喝采を叫んだ。私もその一人だった。権力に立ち向かう検察というイメージはマスコミとともに国民が作り上げたものだろう。いつしか正義の味方になっていた。

街の中の教会 日本独特の検察になったには日本の歴史も関係している。古代の弾正台、検非違使、奉行職もそうだが、裁判官と訴追官が分離していなかった。明治以降の近代司法制度はフランスやドイツの影響を受けながら整備されていく。そして、戦後今の制度となった。

 一貫して変わらなかったのが自白偏重の捜査方法だった。検察官に起訴権を認めないアメリカや捜査権も認めないイギリスと違い、起訴権を検察官に独占させたことが自白偏重捜査を助長したのだ。弁護人からの証拠開示請求を認めるかどうかも検察官の判断である。

 起訴権の独占によって、裁判が始まる前に、実質的にすでに裁判が終わるという、今まで疑問すら感じなかったおかしな仕組みになっていたのだ。検察官が科学的な証拠よりも自白を得ることにこだわる。自白の強制は冤罪の温床になることは言うまでもない。

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