10日(日)晴れ後曇り。今日は本来なら体育の日。東京オリンピックを記念する日として制定された。最近は連休を増やすために祝日を動かすから、祝日の趣旨がさっぱり分からなくなった。経済効果を狙ってのことと言うが、まるで金銭亡者の国だな。
今朝は天気に誘われ、9時半頃、角田山登山に出掛けたのだが、市民マラソンの交通規制のため、3本の道がすべて塞がれ、やむなく引き返す。11時半改めて、出かけたのに今度は登山の途中に土砂降りの雨。慌てて下山したら又晴れ。間瀬の海岸でおにぎり。
割合穏やかな日本海の潮騒の音と潮の香りを嗅ぎながらニュージーランド(NZ)の海を思い出した。背後の山と岩礁の海岸線の風景はなかなかなのに、NZだったらこうはしないだろうなと思う点がいくつかあった。先ずは殺風景なテトラポットと護岸コンクリート。
岩礁と砂浜が入り混じる海岸線なのだがかなりの部分を埋め立て、幼稚園と海上公園。公園内には申し訳程度の滑り台などの遊具とトイレ。これがないと公園として国からの補助金が出ないらしい。山肌には雪崩防止(効果あるの?)の吹きつけられたコンクリート。
すべては景気浮揚のためとの口実で土建業者のためにつぎ込まれた公共事業費だろう。わずか20キロ足らずの海岸線に5カ所以上はあるトンネル。すでにシーズンは終わったが、海水浴場のための海の家。これもNZなら環境保護のため認められないだろうな。
今日は北朝鮮労働党創立65周年で、金正日の後継・三男正恩(以前は正雲)氏がひな壇に立ったらしい。公開された写真を見ると、祖父の日成・若い頃の写真そっくりだ。軍幹部らも含めてみんな福ふくしく太っているのが印象的だ。それに引き換え兵士の痩せ方。
国民を飢えさせ、自分たちは外国人用の百貨店で好き放題の買い物を楽しみ、宴会続きだというから言葉もない。前に紹介した正日の料理番・藤本健二氏の本に詳しいが、今読んでいるドイツ人医師の著書「北朝鮮を知り過ぎた医者」から何カ所か引用してみよう。
著者フォランツ医師はドイツ緊急医師団に加わり、北朝鮮に渡り、重度の火傷患者に皮膚移植に自分の皮膚を提供し、「友好メダル」を授与されたために、比較的自由に旅行ができて生活の実情を見聞できた。99年から00年末に追放されるまでの経験である。
「13歳から14歳くらいのやせ衰えた少女が汚れ放題の手術室に運ばれてきた。急性盲腸炎で穿孔の恐れがある。麻酔がない。錆びたメスが腹壁の筋肉を切開した時、少女はピクリと身体を震わせ、激痛で縮み上がった。そして瞳に涙が浮かんだ」
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