天気に誘われ、阿賀野市のあがの池野鳥探索ウオーキングコースを1時間ほど歩いてきた。出来たばかりの施設で周囲は産業団地用地になっている。企業を誘致するなら思い切った優遇処置が必要だ。最近見られなくなった、蝶、赤とんぼ、バッタなどが見られた。
チリの鉱山落盤事故の救出実況に吸い寄せられた。一番目の救出者と最後の場面をかたずを呑んで見守った。チリという国を見直した。生存が確認されてからの対策の立て方、スピード、周囲への配慮等見事としか言いようのない進み方だったのではないか。
解説を聞いていると、例えば救出用の穴を掘る堀削機はアメリカの石油堀削機だというし、その機械を操るボイラーという技術者も当地以外から見つけ出して雇い入れたということだし、日本もカメラや衣類の提供等で役に立ったということで嬉しい限りだ。
何よりも、事故発生以来17日間も坑内での秩序を保ったリーダーの存在。その後の70日間の閉じ込められた生活をやり遂げた連帯感!日本だったら、中国だったらどうなったかと余計なことを考えた。チリは混血が少なくドイツ系の移民が多いことも初めて知った。
大統領がテレビを自分の人気取りに利用しているとの批判もあったが、終始引き上げられる鉱山員と抱き合って喜んでいる姿は、日本の首相が災害現場に駆けつけて数分で引き揚げるよりは好感が持てた。同時刻に行われていた国会の論戦よりはずっとましだ。
夫婦別姓問題の議論などで日本的な「家族の絆」が強調されることがあるが、昨日から今日にかけてのチリ人の家族の絆を見ていると、チリだけではない、日本だけが偉そうにそんなことを主張できるのかとの思いを新たにした。チリワインを買って乾杯した。
もう一つ私の積年の鬱憤を晴らしてくれた番組が先日あった。円高問題である。私個人の問題に特化すれば、円高は何も不利益どころか利益しかない。影響の大きい燕洋食器産業を抱える新潟県の住民としては不謹慎ではないかと批判を浴びそうだが、本音である。
円高とは、日本の国力が上がることで喜ぶべきことなのだ。輸入原油やコーヒーなど我々が恩恵を被ることが多いはずなのに、マスコミをはじめ、いかにも円高が悪いことのような報道ばかりだ。この番組で同志社大の某教授は何でもドル中心に考えるからですよと。
例えば1ドル=50円になったら?各国はドルではなく円で取引しましょうとなる。そうなれば、円高、円安何の影響も受けなくなるし、現に中東諸国の中にその動きがあるというのだ。トヨタやパナソニックのおかげで日本が豊かだという発想の転換が必要だ。
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