10日(水)曇り。今日は終日家にあって、国会中継やビデオで「次郎物語」を見て過ごした。尖閣ビデオの流出問題はやはり内部告発だったようで、神戸に拠点を置く第5管区らしい。N03の要職にあるらしい。もう少し情報を得ないと「良くやった」とは言えない。
見たくもないのだが、ついつい見てしまうのが国会中継。何を置いても自民党の鬼の首でも取ったかのような質問にはへどが出る。民主党のありようにも失望の連続だ。我慢をしながら見守っているつもりだが政権交代1年で今の状況なら見放さざるを得ない。
あえて好意的に見れば、従来の自公政権では政策決定はすべて官僚がお膳立てし、最終的には次官会議ですべてが決まり、閣議は形式的なセレモニーだった。逆に言えば、省庁間の打ち合わせは完璧に出来上がっており、閣僚間の意思疎通は官僚がカバーしていた。
今閣僚答弁に統一性が見られずほころびが見えるのは、次官会議がなくなり政務3役が実質的に決定し、国会答弁も従来、ずらりといた官僚の姿がなく、大臣や政務官が答弁に立つため、時には民主党内の対立のように見えるのは、当初の思惑と違ったのではないか。
子ども手当は増額の方向だが、所得制限を設けるとか、3歳未満だけ増額するとかの案が出ている。この手当と幼保一元化、待機児童の解消だけに集中して予算をつけ、地元に金の落ちる公共事業や雇用拡大としても一気に人気回復に資すると思うのだが・・。
高速道路の無償化は来年度も進展は望めない。コンクリートから人へのスローガンはわかりやすく、政策としても正しいと思うのに、ふらついて、八ッ場ダム中止でもぐらつくなど、もう一度マニフェスト見直し会議でも開いて実現の可否を鮮明にせよと言いたい。
高校無償化は朝鮮学校を含めて実現しそうなのは評価する。北朝鮮憎しで対応すべきではない。前に書いたように海外にいる日本人が過去の歴史に関わらず、同じような恩恵を受けていることを忘れるべきではない。外国人参政権の実現が進まないのも私には不満だ。
今当面の問題はTPP加入問題である。農業問題の真剣な議論が前提になる。戸別価格保障制度の拡充、耕作放棄地の解消、減反政策の廃止、森林保護政策の確立、漁業者への補償政策等農林漁業の構造改革が必要だ。そのうえでなら、加入に賛成する。
仮に加入しなくても、平均年齢65歳という農業の担い手の問題に未来はない。耕地のフル活用と先進的な技術、安全な農作物を海外に売り込む積極的な農業に返還するより手はなさそうに見える。それにしても、自給率向上と両立させなければならない。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。