21日(日)快晴。やはり快晴は気持ちがいい。半日を物置の整理に費やした。毎日ブログを書く為に資料漁りにかなりの時間を費やしている。こんなことをしていていいのだろうかと思うこともしばしばだが、自分を慰めつつ日々を過ごしている。
今日の日報社説は「もんじゅ・存廃論議に踏み込む時だ」を掲げた。拍手したい。要旨を紹介すれば次の通り。「夢の原子炉」がトラブル続きのとんだ疫病神になっている。安全面もコスト面も疑問符だらけである。すでに紹介したとおり米英も仏もすでに撤退した。
もんじゅは85年に着工、95年にナトリウム漏れ事故を起こして停止、14年5カ月ぶりに運転を再開したが、8月再び停止、再開のめどが立っていない。日本原子力開発機構は来夏の予定を諦めていないが、計画遅延でコストはかさむ一方だという。
すでに9000億円が投じられ、再開後も維持管理だけで一日5千万円もかかると。今回の事業仕分けで、廃炉なら2000億円かかると文科省は答えている。ペアで開発中の新型転換炉「ふげん」はすでに廃炉作業中で、解体処理費だけで750億円が見込まれるというのだ。
こうした無駄遣いが国民の知らないところで平気で行われている。マスコミも電力業界はスポンサー大手だから、追求も手ぬるい。さて、前号の刈羽村が交付金で建設した「生涯学習センター・ラピカ」は本館と茶道館、陶芸館などの施設で62億円の予算だった。
このうち交付金が約57億円。いかにおいしい事業であるか。中越沖地震の際、私ども夫婦がボランテイアに入った老婦人は「あの工事のために新しい造園業者まで作ってその管理を任せた。原発でいい思いをしたのは政治家と一部業者だけ」と吐き捨てた。
従来の交付金は箱モノ行政の典型で、公民館、体育館など半恒久的な建築物にしか使えず、建てるだけ建て、維持管理費に使えないから自治体の財政を圧迫する結果となる。今はその点は改善されたが、一方で火力発電所を対象から外し、原発に向かわせる操作も。
又交付金は運転開始後10年で打ち切りだから、その後は又新設を求める悪循環になる。これも巻き原発反対運動で目の当たりにしたことだが、電力会社のコマーシャルにかける経費は反対派の比ではなかった。ビラはカラー刷り、テレビには有名歌手や俳優。
果ては歌謡ショー付きの温泉招待など、買収まがいのことが公然と行われた。その裏には当時の政権政党であった自民党の影が常にあった。政権交代によってそうした根本的な問題が改善されるかと期待してみたが、今のところさっぱり聞こえてこない。
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