29日(月)雨。北からの砲撃をめぐって一旦は決まりかけた朝鮮学校生徒への無償化措置手続きが中断された。子どもたちへの制裁になるような感じがしてにわかに賛成しがたい。それより朝鮮総連の組織や活動の実態をあぶり出して幹部を追求し壊滅に追い込むべきだ。
1945年の敗戦後に結成された在日朝鮮人連盟がGHQの命令によって解散させられた後、在日朝鮮統一民主戦線を経て55年に結成されたのが現在の朝鮮総連である。統一戦線時代までは日本共産党との関係が深かったが、その後は切れ、旧社会党と関係を深めた。
朝鮮人学校の方は49年のGHQ及び日本政府により閉鎖命令が出て、韓国系の子どもたちは日本の学校に通うようになる。北系(後に総連系)の人々が各地に朝鮮人学校をつくった。新潟にも全寮制の朝鮮人学校ができた。私は2度ほど授業参観したことがある。
最も総連系(北)と言っても、90%以上は南朝鮮出身者ということだ。私は帰国事業後の帰国者の惨状を知るまで、総連の実態をほとんど知らずに来た。不明を恥じるばかりである。総連初代議長の韓徳銖(ハン・ドクス)など偉い人物とさえ思ったこともある。
この男の真の人物像を聞いたのは総連元新潟支部副委員長・張明秀(チャン・ミョンス)氏からである。氏は59年に新潟から始まった北朝鮮帰還の最後の責任者の一人で、約10万人とも言われる人々と面接をし、意思確認をした方である。今は懺悔の日々である。
張さんも(南出身者にも関わらず)親や姉を北に送り、現在連絡が取れなくなった一人で、勿論総連は脱退し、行方不明になっている人々の救出活動に明け暮れる毎日だ。落合氏の著書にも証言者として登場している。張さんは「ハン・ドクスに騙された!」と。
韓をはじめ朝鮮総連中央委員会の幹部6人は北朝鮮の国会議員を兼任しているのだという。そんなことが許されるのか。韓は金日成をバックにライバルを蹴落とし、議長の職を得て在日のマインドコントロールに手を貸した。特に帰国者を人質として日本に残った親族にお金や物品を強要してきたのだ。
正日の料理番藤本健二氏の著書にも韓議長が北を訪問すると№3扱いで、夜の喜び組の宴会にも正日の横に座ってご満悦だった様子が紹介されている。北だけではない自民党の金丸信、旧社会党の田辺誠委員長等合同訪問のお膳立てをしたのもハン・ドクスだ。
日本からの送金も9割はピンはねされ、本人には1割しか渡っていないとの証言や、その事や行方不明者の捜索や調査を総連に要求しても「知らない」とか「献金が必要」といって取り合わない等。かつて20万人いた総連は今5万人。人質のいる人たちだけがやむを得ず会員として残っているのが実態だというのだ。
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