4日(土)晴れ。ウイキリークスが25万点に及ぶアメリカの公電を中心とする機密情報をリークしたことが話題になっている。リークした米軍兵士が逮捕され、この団体の創設者のアサンジも別件で逮捕状が出ており、逮捕も近いと言われている。
前原外相は犯罪で弁護の余地はないと言っている。それは権力側の言い分で、法に触れて逮捕されるのはあり得るとしても、私のような庶民からすれば、知りたかった情報が満載で誠にありがたい。これだけのネット社会でむしろ漏れるのが当たり前と考えるべきだ。
人の命に関わったり、国家の安全を脅かす恐れのある情報は当然守られるべきだが、アメリカにとってはイラク戦争やアフガン戦争が無意味な戦争だと明らかになることを恐れているだろう。私としては北朝鮮情報がどんどんリークされることを期待したい。
総連と北朝鮮、日本政府と北朝鮮のやりとりなど是非知りたいものである。中国と北朝鮮とのやり取りも是非知りたいものだ。北朝鮮に中国が手を焼いているとか、鍵を握っているとの話も耳にする。今回の遺漏情報の中にもそれをうかがわせるものが含まれていた。
確かに中国が北への援助をやめれば北の崩壊は間違いない。しかし、私は中国が積極的に北朝鮮を支援し、守ろうとしているのではと疑っている。金正日の中国嫌いは有名なのだが、正日は中国が自分を見放せないと確信しているのではないか。難民問題ではない。
戦略上、対米、対露、対日韓を考えても、中国が(特に人民解放軍が)最も恐れるのは共産党一党支配の崩壊だ。だから、苦々しくは思っても自分たちの体制を維持するためには北朝鮮という国があった方がいいと考えているのではないかと思ってしまう。
金正日が父以上に危険な存在になったのは1974年に国内で実権を掌握して以後だと言われる。外交は金日成に任せても国内では確実に地歩を固めた。帰国者狩りといわれる弾圧も拉致事件も対外的なラングーン事件や大韓航空機爆破事件もすべて正日の指令による。
帰国者向けに配られた共和国憲法の「共和国公民の権利と義務」には第13条「公民は言論、出版、結社、結社、集会、群衆大会及び示威の自由を持つ」とか第21条「公民は住宅及び親書の秘密を法的に保護を受ける」などとあるが、全くのでたらめで、正日が法だ。
張さんの兄弟の例でもわかるとおり、居住の自由も職業も国家が割り当てたものであることでもわかる。そもそも一時帰国を認めないこと一事を見てもわかる。例外はあった。総連のハン・ドクス議長の娘や一人1.5億円を払った実業家などである。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。