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No.1542 映画「相棒」に学ぶ

フエの宮殿 8日(土)曇り。最近相棒という刑事ものの番組が人気のようだ。かく言う私も年末に初めて本格的に見初めてハマってしまった。何が受けるのかと考えてみた。私なりの解釈では、推理のおもしろさもさることながら、現実には存在しない警視庁特命係にありそうだ。

 元々は優秀で同期の仲間は警察庁の官房長まで上り詰めているのに、杉下右京は警視庁の窓際ポストに位置付けられている特命係の警部と言う設定である。単に腕のいい警部ではない、組織や上司の指示や命令に必ずしも従わず、真実だけを求める姿が感動を呼ぶ。

 法律で身分が保障されている公務員に限らず、民間企業でも、ただ組織人間として歯車のように生きるのではなく、自分の信念や良心を曲げずに生きられたらどんなにいいだろうという憧れの反映でもある。上からの指示だけで動く方がどんなに平穏で楽かしれない。 

中国とはまた違う 私も教師を目指したのはどんな職が自由に生きられるか、自分の信念を通せるかと考えた結果の選択だった。ところがそう簡単ではなかった。上に逆らうのは簡単でも、職場の和を考え、同僚の共感、同意を得る努力の方がはるかに難しい。若い頃は特にそうだった。

 企業も官僚組織、学校の隠蔽体質と戦うのは容易ではない。新聞に沖縄戦の展示パネルの説明文をめぐり、国立歴史民族博物館が昨年3月、原案にあった「旧日本軍の関与を明記した説明文を削除して展示を開始した」ものを元に戻したというニュースがあった。 

 こうした政治的隠蔽は特に悪質で学校現場でも教科書採択をめぐって公然と行われている。昨年、全国の学校で採択が決まった教科書が新指導要領の本格施行と同時に4月から使用開始となる。OECD先進国の中でこんな異常な国は日本以外にはない。

宮殿の内堀 おそらく、社会主義国の中国、北朝鮮、国定教科書の韓国くらいのものだろう。日本も戦前への反省から戦後、教科書は自由発行・自由採択になった。年々検定制度が強化されていったとは言え、62年までは学校ごとの採択だった。それが63年の教科書無償化で崩壊。

 タダより怖いものはないとはこのことだ。日本の異常さは、採択はおろか教師に使う使わないの自由がないことである。これは個人の創意工夫や意欲を失わせるものだ。杉下警部が素晴らしいのは、個人の能力は勿論、必ずしも捜査方針に従わない自由さである。

 組織の方針もトップの判断も大事だ。しかし、個々の捜査員や教師の個性を認め、最大限の自由を保障することの方が、個々の能力や創意工夫、意欲をかきたてるにはもっと大事だと私は思う。あの映画の官房長だって時々それを受け入れる度量を見せるではないか。

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