15日(土)雪。管改造内閣がスタートした。期待することはないが、民主党による政権交代を認めた以上4年間は見守りたい。(持つかどうか怪しいが)マスコミは否定的な面しか取り上げない。しかし今までの政権では出来なかったことの実現度を見届けたい。
特に注目しているのは総務大臣の片山義博氏だ。就任早々地方自治拡大のための住民投票制度の拡大を打ち出した。今までも町長や議員のリコールなど住民投票制度はあり、巻町はこれで原発を阻止できた。しかし極めて不十分である。最終的には国民投票制度の確立につなげなくてはと思う。
原発、武器輸出、自衛隊の海外派兵、死刑制度の是非、18歳成人、夫婦別姓等々、国民の意見が割れている問題について国民の意思を問うべきなのにその制度がない。すべて議院内閣制を理由に勝手に行政や議会で決めてしまう。私は管さんや国会議員にすべてを委ねたつもりはない。
そのことが政治への不信を生み、諦めや無関心を増幅させていると思う。住民投票や国民投票によって重要問題について信を問う仕組みがあれば、国会の解散も減るだろうし、大臣がころころ変わるようなぶざまな姿を世界に晒すこともなくなる。
一応区切りをつけた日中友好問題へのコメントが凄まじい。私が新潟総領事館について書いたことが反中国運動家の心に火をつけたらしい。彼らとは事実認識が全く違うし、年配者に対する礼儀も知らず、教師への偏見に基づく意見が多くて答える気にもならない。挑発には乗りたくないし、彼らの使う言葉、反日、自虐、日教組打倒等の言葉からして、おそらく「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーではないかと思われる。会は分裂したが活動はなお盛んなようである。
彼らにもう一つ共通していることは、中国や韓国、東南アジアを訪れたことがないか、あっても観光旅行で日本の傷跡を訪ねたり、現地の人々と交流経験のない人が多い。私はいつも言っている。貴方がたは現地に乗り込んで自分たちの主張を展開してみたまえと。そんな勇気はあるまい。
私は日教組の組合員であることを誇りとしてきたし、労働条件の向上より研究活動を中心に活動した。私は常に日教組の反主流派だった。私の知っている限り、組合員には社会党員はもちろん、自民党員、公明党員、共産党員もいた。組合に入らない人がどんどん増えている。日教組自体が完全に右傾化してしまった。つくる会の連中と同じ考えの人々もいる。
今日は久しぶりに二人で「武士の家計簿」という映画を観てきた。幕末天保期の加賀藩の下級武士の家計簿を通してその生活ぶりを描いたものだ。最近は江戸時代のチャンバラものに凝って、黒澤明や市川昆監督の作品を観ている。武士の凛とした姿もいいし、農民や町人の自由さもいい。
退職後、ますます江戸時代に惹きつけられている。日本人の伝統とか生活のあり方の基本、処世訓、料理など食生活の典型、教育をはじめ、絵画や音楽、芝居の原型すべて江戸時代に完成したものではないか。明治はその伝統を引き継いだ部分と壊した部分がある。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。