16日(日)曇り時々晴れ。積雪が10センチを超え、新潟らしいと言えばいえる風景だ。朝1時間ほど雪のけをやったらもうあちこちが痛い。運動不足もいいところだ。ブログへのコメントは有難いが、嫌がらせにも近いコメントには読むのも疲れる。
タイガーマスク現象をどう見るかについて、さまざまな議論が行われている。私も参加したいがどうも説明がつかない。善意の広がりと見ればケチをつけたくないし、日本人特有の横並び心理とばかりに受け止めたくもない。やはり素直に喜ぶべきか。
よく言われるように、日本人が諸外国に比べ、寄付やボランテイアに消極的だと言うことは世界を回って実感した。タイやベトナムの路上で白人がごく自然な形で近づいて、乞食や戦争による傷痍者に寄付をする。スーパーやどこにでも寄付箱が置いてある。
タイの孤児院でボランテイアをやっていた時、気軽に一週間のボランテイアをやってさりげなく去る若い白人女性、里子として引き取られて行った子どもと里親の写真がずらりと掲示されているのに、その里親の出身国はほとんど欧米諸国、中国香港さえいた。
日本人が一人もいないのは寂しかったことを思い出す。私を含め日本人はなぜ消極的なのだろう。日本人だって気持ちのある人はたくさんいるはずなのに、何か「照れくさい、善意の押し売り、控え目な日本人気質」が邪魔をして踏み出せない。きっかけがあれば・・。
タイガーマスクがきっかけを作ってくれたという識者もいる。きっかけと言えば、退職後海外ボランテイアを探しながらわかったことがある。NGOやNPOへの行政の無理解、企業の意識の低さである。駆け付けたいと申し出があったらどれほどの企業や役所が有給休暇を認めるだろうか。阪神淡路大震災でその意識は向上したと言うがまだまだだ。
そういえば、我ら夫婦が中越沖地震の被災先へのボランテイアを申し出たとき、往復無料バスが出た。あれは市が用意したものだったか、忘れてしまった。ドイツではボランテイア休暇があると言うし、兵役を嫌う若者のためにボランテイアで代行できる制度もある。
今回の現象を幕末の民衆の不満の鬱積による尊王攘夷に立ちあがった下級武士の行動や伊勢参りやええじゃないか運動に参加した民衆の動きに例える識者まで現れた。つまり、世の中の革新運動までつながればとの期待である。そこまで読み込むのはどうかと思うが、若者の中に現金や物品ではなく、養護施設の子どもたちへの学習支援に動き出した学生もいると聞くと、力強く感じるし、嬉しいと思う。
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