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No.1571 検察の横暴を許すのは何故(5)

ダラットのアパート群 4日(金)週一回の屋内テニスが唯一ストレス解消の日になっている。その他は毎日寒風をついて外を歩いている。春が待ち遠しい。この気分は都会暮らしの人たちにはわからないだろうな。それだけに雪溶けの後の春到来は格別だった。もう40年も昔のことだが。

 さて、今度は日本の検察をドイツからみてみよう。いつも思うのだが、日本のあらゆる分野のシステムを検討する時は、やはりドイツと比較するのは最も妥当だと思われる。なぜなら、同じファシズム国家で戦後の民主化に取り組み、経済も驚異的に復興したから。

 戦後あれほど戦犯追及を徹底したドイツではあったが、司法については不徹底だったようで、ナチ時代の裁判官が多く残っていたという。それも1960年代末(68年)に起きた学生運動の中で「貴方はナチ時代何をしたか」「私はなにもしていない」という問答に

ダラットは野菜の供給地「何もしなかったことが罪悪ではないか」と裁判官に対しても追求が始まった。日本の司法に対する戦犯追及はもっといい加減で、特高警察が廃止されても検事で追放されたのはたったの34人、警察や検察に迎合した判決を書き続けた裁判官は一人も追放されていない。

 ドイツの司法改革の発端が面白い。「なぜ裁判官は高い所に座らなければならないのか?なぜ傍聴人を隔てる柵が必要なのか?」という問いかけから始まったというのだ。現在、ドイツの(欧米)ある裁判所はドーム状で傍聴席が上から裁判官を見下ろす形だ。

 そこで思い出したのだが、私は東京地裁は勿論、最高裁、シンガポールの裁判所、アメリカ、ワシントンの最高裁を見学している。日本を除けば裁判官席が高い所にあるのは日本だけだ。特に最高裁(改築したのに!)は外観からして、いかめしく威圧的だ。

ニャチャンの海岸 最高裁は修学旅行の班行動に付き添ったのだが、傍聴席から見上げるだけで、一歩も中にはいれず、不愉快な思いをした経験がある。アメリカの最高裁など、受付で予約もなしに手荷物検査だけで自由に中を歩きまわれた。大統領官邸も。(今はダメになったらしい)

 私が紹介するのは00年に片桐直樹氏が製作した「日独裁判官物語」という映画の解説記事からである。この映画に対してもドイツ側は全面協力し、取材制限は裁判官を含めて何の制限もなかったのに、日本の最高裁は撮影さえ許さず、NHK製作の広報ビデオを使った。

 裁判官も退官間際の一部裁判官の協力が得られただけだと。全面協力したのは日弁連の前会長だけだったというのだ。片桐氏は自嘲気味に「独独裁判官物語になってしまった」と語っている。最高裁の許可なく裁判官が出演すれば人事上の不利益が待っていると。

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