11日(金)今日は「紀元節」私の所属する歴史研究サークルは今日の日に抗議して、毎年集会を開いてきた。今は退職教員の団体と共催で開いている。今年は何故か講師の一人として私の所に依頼が来た。「海外から見た日本のおかしさ」で午後から話してくる。
内容はこのブログで書いてきたことが中心になるのだが、私の思いは私だけのものではない。以前にも紹介したことがあるが、私の教え子に歌手になったSachiyoさんという生徒がいる。日本でのライブを中心に活動していた彼女だが、この度シンガポールに移住し、メジャーデビューを果たした。3枚目のアルバムを発表、日本に一時帰国してきた。
毎日、彼女の歌声を聴いている。素晴らしい声量だ。是非このブログの読者にも聞いてほしい。http://www.sachiyo.net/movies.html を開くと、You Tubeで聴ける。その彼女がシンガポールに戻ってメールをくれた。考えさせられる内容なので無断で紹介する。
今回帰国して、色々な人と会って、景気の悪さとか、年だからとか、ネガティブな話が多くて、正直滅入りました。日本人は自分の事をまず下げて、相手に同調させるような話し方をする傾向があるので、よくないなあと思いました。誰か「私、絶好調よ!」とか言う人いないのかなって。
本当は色々やりたい事があるのに、希望や願望が一杯あるのに、何かや誰かのせいにして、「人生とはこんなもの」と、自分の弱さをごまかして生きている人が多いような気がしました。大抵「Sachiyoは帰国子女だから」とか「恵まれてる環境に居るから」と言われます。では恵まれている環境に居る人が、誰もが私のような事を出来るのか、いや、私だから出来てんのよ、だって、一生懸命生きてるもの。自分の弱さや問題から、逃げないで戦ってるもの。と、これが私の本音です。
英語であれば臆せずに言えますが、日本語ではさすがに引かれるので言えません(笑)日本語でも言えるような日本になって欲しいなあと思いました。内向きな若者が増えていると言われる一方で、こうしてポジテイブに生きている若者もいるのだと知って欲しい。彼女も書いているが、英語なら(海外にいると)自由に表現できるのに、帰国すると、ありのままの自分を表現しにくい、自分らしく生きていけないという社会の有り様が問題だと。
横並びで、他人に合わせて生きる生き方は確かに楽な面があることは認めるけれども、同時にそれは自分を殺して生きることではないか。他人に合わせて生きることをすべて否定する気はないけれど、せめて、自分らしく生きたいと言う人も自己主張できるような社会でなければと思うのである。今日はそんなことを訴えてきたい。
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