3日(木)晴れ時々曇り。今日は教え子のFさんの会社に来たタンザニア人二人の接待?を頼まれて、寺泊の魚市場を案内したが、少しも珍しがらない。聞けば、タンザニアと魚の種類もさして変わらないと。そのまま岩室の「だいろの湯」にご案内。ここは喜んだ。
折角の機会だからいろんな話を聞いた。アフリカ人と話すのは初めてである。一人はGさん。34歳の妻帯者で3人の子持ち。クリスチャンで日本との間に中古車の輸出入を仕事にしているらしい。世界もアジアやアメリカにも行く。日本が一番だという。
一人はMさん。25歳の独身でモスリムだという。Gさんは英語は自由だが、Mさんは話さない。折角だから車の中や露天風呂でいろんなことを聞いた。北アフリカで革命が広がっているが、タンザニアは大丈夫なのかと聞くと、我々の国は民主主義だから大丈夫だと。
カダフィの悪口をいい、我々の大統領は5年ごとに選挙で選ぶし、3選禁止だから最長10年だから彼らのようにはならないと。帰宅して調べてみた。正確で国会議員も任期5年だ。アメリカの大統領も3選禁止で最長8年。独裁を防ぐ知恵ともいえよう。
60年代はアフリカの独立が相次いでアフリカの年と言われた、なかでもタンザニアは61年だから最も早い国である。中国の影響を強く受けているが、複数政党制で中国よりは民主的な制度が確立している。国語はスワヒリ語、英語を話すのは英の支配下にあった影響。
GさんはMさんを指し、彼はモスリムだから5人も奥さんが持てる。私は一人だし、それで十分だと言った。我々の国は国が政教分離政策をとっているのでモスリムとキリスト教の対立はない、お互いに自由だと。北アフリカ情勢に先が見えないのは宗教が大きい。
ケニアとの国境に標高5895メートルのキリマンジェロ山が自慢らしい。コーヒーキリマンジェロで有名だ。ちょっと郊外に出れば、豊かな森があって、ライオンも虎もワニも見られるよという。車の90%以上は日本車で他の車は全く人気がないとのこと。
アフリカは60年代に入る前までは暗黒大陸とも言われた。そうしたのはスペイン、ポルトガル、イギリス、フランス等の白人である。アフリカの国境線を見れば一目瞭然だが、直線の国境なんてあり得ない。白人たちが勝手に定規で線を引いたのだ。
その事が今の民族紛争の基になっている。彼らは人間や金銀銅・ダイヤモンドなどの地下資源を略奪した。世界最古の文明を生んだエジプトや人類の祖先はアフリカかもといわれているアフリカに貧しさを持ち込んだのは疑いもなくヨーロッパの白人だったのだ。
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