7日(月)曇り。どう考えても前原外相の辞任はおかしい。今朝のスーパーモーニングで鳥越俊太郎は「06年から出資50%を超える外国企業からの献金も認めるようになったのに、個人献金はダメというのは矛盾だ」吉永みち子氏も政治資金規正法の問題を提起した。
前原氏に献金した京都市内の焼き肉店の女将さん(在日韓国人・72歳)も取材されていたが、前原氏が中学時代に母親に連れて行かれたお店で、違法だとは思ってもみなかったという。状況からすれば故意等では全くなく、これを問題にした政治的陰謀の匂いがする。
管首相は断固として守るのかと思いきや、あっけなく辞任を認めてしまった。これで管内閣は終わりだろうが、解散総選挙だけはやめて欲しい。同じことを繰り返しても、状況が好転するとは思えない。何より、国際的に恥を晒し続けることに耐えられない。
部下の不祥事に毅然として対応するのは管理職としての力量を問われるところだが、今回の場合、問題の本質、外相という今最も必要とされる職責を考えれば、簡単に交代を認める等あってはならないと思われるのに、統治能力がないと言われても仕方がない。
記者クラブだが、中央官庁をはじめ地方自治体、労働組合、経団連等すべての分野にわたっておよそ800の記者クラブ(談合クラブといってもいい)があるという。そういえば、私も何回か県庁や市役所の記者クラブの記者会見席にいたことを何の疑問も感じなかった。
調べてみれば、当然のように県庁や市役所の一室を借り、記者とのやり取りをしていたが、あの部屋が無償で提供されているとは露知らなかった。記者クラブが当然、賃料や光熱費を払っているものと思い込んでいた。これはまさに便宜供与ではないか。
取材対象側から無償で情報提供を受けると言うことは、記事の公正性が疑われ兼ねない。これを正当に支払えば全国紙1社当たり年間数億円の負担になると言う。何より怖いのは、記事が横並びになり、記者の取材意欲を削いでいるのではないかという危惧である。
映画・相棒の中でも出てくるが、警察発表の記事を鵜呑みにし、取材メモを見せ合い、他社に出し抜かれることだけを怖れる。スクープとはその記者クラブによる会見以外のニュースを言うのだ。質問者も大手マスコミの幹事社が交代で務め、小社は指名されない。
そもそもフリージャーナリストは記者会見の席にさえ出席を認められないわけだから。日本新聞協会のいう記者クラブ機能「公権力の監視と情報公開の促進」が聞いてあきれる。単に公権力の発表を補足、調整して報道しているだけではないかという批判は図星だ。
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