16日(水)雪。今朝私たちの地域で計画停電が予告されていたが、直前になって中止された。聞けば需要が予想を下回ったからだというのだが、これでは混乱するだけではないか。予告されればみんな覚悟をするのだから、予定通り実施して、電力を貯めればいい。
これでは計画停電にならない。うがった見方をすれば、単に営業的な視点でしか考えていないのではないか。スーパーに行ったら、米、カップラーメン、電池等が何もない。秩序正しい日本人と海外から褒められているのに、この買い占め行動はいただけない。
福島第一原発はいよいよ危険な状態に陥入っている。最悪の事態を覚悟しなければならないかもしれない。米シンクタンクISISは声明を出し、福島第一原発の状況は「国際原子力事故評価尺度(INES)で「レベル6」に近く、「レベル7」に達する危険性を指摘。
最高はレベル8でチェルノブイリは「7」スリーマイル島事故は「5」だったと。日本原子力保安院が発表した「4」とはみなせないとも指摘した。フリージャーナリストの広瀬隆氏は「福島第一原発には全部合わせてチェルノブイリ原発の10倍を超える放射能がある」
と指摘。氏は「津波は避けることのできない天災だった。しかし、この悲惨な原発事故は人災である。それを起こした責任者は電力会社だけでなく、これまで何も警告しなかったテレビとテレビに出てでたらめな解説をしている専門家と呼ばれる大学教授たち」だと。
氏は昨年8月に「原子炉時限爆弾」という著書で警告していた。氏はさらに「被害が出た後に被害を解析してくれても困る。事故後に「想定できなかった」ということは専門家ではないということだ。電力会社が故意に想定しなかっただけであり、その責任は重大だ」
氏は今後予想される最悪の事態を「メルトダウンと呼ばれる、燃料棒の集合体が次々に溶け落ちると、炉の底にたまって、ますます高温になり、灼熱状態になる。やがて原子炉圧力容器の鋼鉄を溶かし、お釜の底が抜けるとすべての放射性物質がそれが出て行く」
これをチャイナ・シンドロームと呼ばれる現象だと言う。こんなことをテレビのコメンテーターは誰も言ってくれない。テレビの解説では炉心溶融の温度を2800度などとしているが、スリーマイル島事故の解析で600度で起きることが明らかになっているという。
私たちは今まで原子力容器は4重5重に保護されているから絶対安全だと聞かされてきた。ところが使用済み燃料棒が単に建屋内のプールに浸けた状態で保管されていることを初めて知った。今後の事態の推移いかんでは、この使用済み燃料棒が最も危険になる。
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