18日(金)晴れ。私のブログへのアクセスは増える一方で、110件を超えた。新潟の学閥を取り上げて以来の数である。原発への関心の高さを伺わせる。ドイツ人の教え子Lさん(彼女は日本の地理に詳しい)から「福島はとても近いので心配です」とメール。
チェルノブイリからベルリンまでの距離を考えれば「とても近い」となるのだろう。というより、日本人が鈍感過ぎるのだ。ロンドン在住の教え子は母親に「ロンドンでは30分おきに原発の解説をやっている。日本は落ち着き過ぎて怖い」と言ってきたという。
この事態になっても今稼働中の原発の再点検すら話題にならない、政党も動かないのかと思ったら、やっと社民党、共産党が動き出したとの新聞報道があった。特に共産党は中越沖地震直後、「大規模な津波が起きると福島原発の冷却機能が失われる」と指摘していた。
英誌デ―リ―・テレグラフの報道によれば、ウイキリークスが入手した米外交公電の内容に、IAEA(国際原子力機関)が08年12月、日本の原発の耐震基準は時代遅れで、大規模な地震が発生した場合、『深刻な問題』が生じる恐れがあると警告していたという事実も。
もし報道が事実なら、政府や電力会社はそれを無視するか、情報隠しをやってきたことになる。今毎日のようにテレビに出てきて解説をやっている学者たちの楽観ぶりには呆れてしまう。彼らは自分たちの研究費を電力会社に頼っているのではと疑ってしまう。
自民党でさえ、谷垣氏が「これからの原発立地は非常に困難になる。原子力政策の推進は難しい状況になった」と述べたという。結構なことだが、そう簡単にはいかないだろう。私たちが民主党も含めて推進の断念に追い込まなければならない。先ずはプルサーマルだ。
世界各国が断念している危険なプルサーマルを日本だけが推進しているのだ。福島第一原発3号機が昨年9月に稼働したばかり。全国7基で行われている。プルサーマルが危険なのは使用済み燃料を再利用したMOX燃料という放射能の強いものだからだ。
後日詳しく見てみたい。使用済み核燃料があのような状態で無防備に保管されていることは今回の事故で初めて知った。各号機の他に6400本もの燃料が別の建屋に共有プールに保管されていることも今日明らかになった。冷却装置のいい加減さもだ。
昨日私が週2回テニスを楽しんでいる西総合スポーツセンターに原発被害を逃れて避難者が来た。新潟は震災経験を生かして、いち早く避難の受け入れ態勢を整えた。これは誇
らしく思う。来客用に保管してあった毛布や布団等を明日呼びかけに応じて提供する。
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