4日(日)選挙戦が進行しているが、選挙どころではない。国会議員の歳費の14%削減の話しか伝わってこない。そればかりか公務員の給与5%削減の話が先行している。ふざけた話だ。まずは閣僚や国会議員や首長や地方議員は率先して震災に協力すべきだ。
大連立の話もおかしくはないか。それと引き換えに民主党が子ども手当、高速道路の無料化、高校無償化などを放棄するようなことになれば、それこそ何のための政権交代だったのかということになる。震災対策は与党が案をつくり、議論を尽くせばいいのだ。
南北放水口からの高濃度の要素131やセシウム137の放出が止まらない。保安院の決まり文句は「原発の半径20キロ以内は避難区域に指定されて漁業は行われない。放射性物質は潮流に流され、海で拡散して薄まる」一体だれの立場でオウムのように繰り返すのか。
2日管首相が陸前高田市を初めて訪れた。野党は邪魔になるとか批判的だったが、行ってみれば、住民の声は来るのが遅い、だった。いつもは国会議員が我先にと押しかけるのに、今回はそのニュースもない。警護なんていらない、個人で行って現状を把握すべきだ。
あまり議論にならないが、3号機のプルサーマルの危険性は言うまでもない。管首相や経産省はようやく全原発の再点検や新設計画14基の再検討、それに安全委員会や保安院の見直しに言及したものの、プルサーマルや六ヶ所村の再処理工場には言及していない。
プルサーマルは、プルトニウムをサーマル・リアクター(熱中性子炉)で燃やすという意味の和製英語だという。使用済み燃料のプルトニウムとウランを混合してMOX燃料(混合酸化物)を普通の原発で使うのでリサイクルなどとごまかしている。
一部福島第一原発から漏れ出したプルトニウムは核兵器の原料であり、また極めて放射能毒性が高いため、余ったら貯めておけばいいというわけにもいかないし、貯めすぎれば、日本は核兵器を作るつもりではと疑われる。プルトニウムをどう減らすかは各国の悩み。
増殖炉最先進国フランスでは「スーパーフェニックス」は事故続きで増殖を断念、焼却用に変更になった。日本の増殖炉もんじゅも焼却用に変えることが表明されていたが、フェニックスは閉鎖、もんじゅは事故のために15年も運転停止に追い込まれ、計画は頓挫。
余ったプルトニウムはとうとう普通の原発で燃やすしかなくなった。大半の国はこれも断念。最終処分(ガラス固体化して埋設)に回しているが、日本はこだわって推進している。これがストップすれば、使用済み燃料でいっぱいになり、原発停止に追い込まれると。
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