12日(火)晴。昨日の夕方から震度4~6クラスの地震が頻発している。福島沖や内陸、それに甲信越が震源だ。あまりに頻繁で不気味だ。晴れ間を利用して、わずかな畑を掘り起こし、洗車やタイヤ交換に午前中を費やした。我が家の梅は咲き、桜も蕾が膨らんだ。
福島原発事故の深刻度は国際評価基準の最悪のレベル7に引き上げられた。原子力安全委員会と保安院の共同会見で発表された。とうとうチェルノブイリと同じレベルに達したということだ。会見を聞いていた。放射性物質の放出量はまだ十分の一だと言い訳ばかり。
事故当初テレビのすべての専門家を名乗るコメンテーターはチェルノブイリのようにはならないと笑い飛ばしていたが、どう言い訳や釈明をするのか。確かにスリーマイル島もチェルノブイリも事故を起こしたのは、一基だけで、原子炉の爆発はチェルノブイリだけ。
素人の私でさえ、放射性物質が大量に外に漏れているのは原子炉に何らかの損傷があったか、使用済み燃料プールの水が溢れ出て、燃料棒がむき出しになったかくらいは推測できたのだから、専門家がそれをかなりの期間認めようとしなかったではないか。
格納容器が壊れるはずがないとの神話にしがみついた。今では1号機の70%をはじめ他号機も30%は燃料棒に損傷があることを認めざるを得なくなった。発表されるデータの数字だけしか知らないはずの海外の科学者が危険性を指摘していたのには理由があったのだ。
チェルノブイリの事故から今月で25年である。まだまったく予断を許されない状態で10%だなどとよくも平然としていられたものだ。さらに、東芝は1~4号機の廃炉を10年でなどと政府に計画書を提出したというが、ふざけたことを言うなと言いたい。
そんなに簡単にできるなら福島原発の五分の一程度の規模の東海原発一基が22年たってもまだ終わらず、後10年かかるとされているのはなぜなのか。チェルノブイリが25年たっていまだに30キロ内に立ち入れないのはなぜなのか。マスコミは徹底追及せよ。
今朝の日報朝刊で「文明揺さぶる原発事故」と題し、寺島実郎氏、岡田義光氏、養老孟司氏の鼎談が載っている。寺島氏は「日本のパラダイム転換を迫る大きな出来事だったとやがて総括されるだろう」といい、「そもそもこの国にとって原子力が必要かどうか」
岡田氏は「同じような地震が今世紀中に100%に近い確率で東海、東南海で起きる」養老氏は「この国のシステムに問題があったことは皆が気付いている。東電だけの問題ではない。「採算」ということで矮小化されてきた」ようやく本質的なことが語られ始めた。
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